前橋市で新築注文住宅の打ち合わせにおいて、終盤にやってくる「電気図面」の確認。多くの方が「だいたいここにあればいいかな」と、インテリアや収納ほど真剣になれずに判を押してしまいます。しかし、入居してから「最も生活のストレス」になるのは、実はコンセントの位置なのです。延長コードが床を這う光景は、せっかくの洗練された「間取り」を台無しにします。
入居1ヶ月目、家具を配置し終えた頃に発覚する「ここにコンセントがあれば!」という絶叫。今回は、多くの施主が陥る「コンセントの失敗場所5選」を、プロの視点で徹底解説します。
1. 玄関の「飾り棚」と「収納内」
玄関はコンセントを忘れがちな場所の代表格です。「ただいま」の後にスマホを充電したり、季節のインテリアとしてクリスマスツリーの電飾を灯したりしたい時に、コンセントがないことに気づきます。また、最近のトレンドである「土間収納」の中にコンセントを作らなかったために、電動自転車のバッテリー充電ができず、リビングまで重いバッテリーを運ぶ羽目になるケースが続出しています。
2. ダイニングテーブルの「真横」
「ダイニングの壁にコンセントはあるから大丈夫」という考えは危険です。実際にホットプレートでホットケーキを焼いたり、ノートPCで作業をしたりする際、壁からテーブルまでコードが空を飛ぶことになります。これは見た目が悪いだけでなく、子供が足を引っ掛ける非常に危険な状態です。テーブルを置く位置を想定し、足元の「フロアコンセント」や、キッチンカウンターの立ち上がりに設置する「間取り」設計が必須です。
3. 洗面台の「鏡の中」と「足元」
洗面所のコンセントは、ドライヤー用だけでは足りません。電動歯ブラシ、電気シェーバー、美容家電……。これらを充電したまま収納したい場合、鏡の裏(収納内)にコンセントがないと、洗面台の上がコードで溢れかえります。さらに盲点なのが「足元」です。冬場の脱衣所を温める小さなセラミックヒーターを使いたい時、高い位置のコンセントからコードを垂らすのは危険で不便です。
4. トイレの「反対側」の壁
トイレのコンセントといえば温水洗浄便座用ですが、設置場所に注意が必要です。便座のコードが出る方向と、コンセントの差し込み口が反対側にあると、黒いコードが便器の裏を横断することになり、埃が溜まりやすく掃除が非常に困難になります。また、最近ではトイレの掃除用に「コードレス掃除機の充電用」として、目立たない位置にもう一つコンセントを設ける「間取り」も人気ですが、これも配置を間違えると便器が邪魔で差し込めないという悲劇が起こります。
5. 収納の中(パントリー・クローゼット)
「収納にコンセント?」と思われるかもしれませんが、これこそが現代の家づくりで最も重要なポイントです。コードレス掃除機の充電、Wi-Fiルーターの設置、ロボット掃除機の基地。これらをリビングから隠して収納するために、パントリーやクローゼット内のコンセントは不可欠です。特に入居後、Wi-Fiの電波を飛ばすルーターを「どこに置こう……」と悩み、結局リビングのテレビ横に置いてごちゃごちゃさせてしまう失敗は、プロでもよく目にする光景です。
コンセント地獄を回避する「スマホ・シミュレーション」の極意
失敗を防ぐための秘策は、図面を持って「スマホを持って一日過ごすシミュレーション」をすることです。朝起きてから寝るまで、どこでスマホを充電し、どこで掃除機を回し、どこで加湿器を置くか。間取り図に家電のアイコンを書き込んでみてください。コンセントの数は「ちょっと多いかな?」と感じるくらいが、住んでから「ちょうどいい」になるのです。